アメリカの国際的なコンサルティング会社でチーフエコノミストとして働きながら、世界帝国建設を推進する強欲なコーポレートクラシー(企業、銀行、政府の集合体)の秘密工作員「エコノミック・ヒットマン(EHM)」を務めていた著者が自身の経験を告白した衝撃的内容の本。
コーポレートクラシーは陰謀団ではないが、そのメンバー達は共通の価値観と目標を持っている。コーポレートクラシーのもっとも重要な機能のひとつは、現状のシステムを永続させ、つねに拡大し強化することである。「成功者」の暮らしや、豪華なマンションやヨットや自家用ジェット機といった彼らを飾る品々は「消費、消費、消費」と私たちを駆りたてるためのモデルとして示されている。物を買うのは私たち市民の義務であり、地球の自然を略奪することは経済にとって良いことであり自分たちの利益になるのだと、なにかにつけて私たちは思いこまされている。かつての私のように、EHMは法外な給料を与えられて、システムの思いのままに操られている。EHMが失敗すれば、さらに邪悪なヒットマンであるジャッカルの出番となる。そして、ジャッカルも失敗すれば、軍隊が出動する。
今でも現役で活動している「エコノミック・ヒットマン(EHM)」はいるようです。学者やエコノミストの言うことをあまりまともに信じてはいけないようです。本の内容は途上国について書かれたものですが、日本での金融危機の際もいろいろ怪しい動きがあったようですし、今後も油断はできませんね。