ハゲタカ 真山仁NHKの土曜ドラマとして放映された「ハゲタカ」の原作。NHKのドラマでは、外資系ハゲタカファンドの代表を務める鷲津が銀行時代に担当した町工場の経営者の自殺に対する贖罪がテーマになっていてやや不自然な印象でしたが、原作は割腹自殺に追い込まれた鷲津の実父の死の真相を探ることがテーマとなってます。
また、NHKのドラマでは結局ハッピーエンドになってますが、原作では、不良債権処理を通じて日本の支配者層の弱みを握ろうとするアメリカ政府機関や投資銀行の思惑、情報操作を駆使して目的を達成するファンドの手法、経営者としての責務を果たしていないにも関わらず私欲のため居座ろうとする経営陣の醜悪さ、主人公の鷲津の色恋物語なども描かれており非常に面白いです。 NHKのドラマもそれなりに面白かった(特に鷲津のライバルとなる芝野の「残りの人生後悔しながら生きるには長すぎる」というセリフは良かった)ですが、原作のほうがより現代日本の問題点を炙り出していると思います。結局のところ日本の危機の本質は現代版「バカ殿」ともいえる支配者層の堕落にあるということでしょうか。 もっとも、「神輿は軽くてパーがいい」という言葉がある くらいですから一概に上の人間だけが悪いというわけではないのでしょうが。
[660] Posted by buzei at 2008/10/04 11:02:55
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