ニューヨークタイムズ紙が13日付で「Radioactive Releases in Japan Could Last Months, Experts Say(日米の専門化が「日本の放射能放出は何ヶ月も続く」という見解を示した)」という記事を掲載したhttp://www.n...
ニューヨークタイムズ紙が13日付で「Radioactive Releases in Japan Could Last Months, Experts Say
(日米の専門化が「日本の放射能放出は何ヶ月も続く」という見解を示した)」という記事を掲載した
http://www.nytimes.com/2011/03/14/world/asia/japan-fukushima-nuclear-reactor.html
ので、以下、要約して紹介する。
(要約)
日本とアメリカの専門家によると、
福島第一原発の事故による放射線物質を含む蒸気の放出は、
今後、数週間から数ヶ月は続く可能性があるという見解を示した。
福島第一原発では、2基の原子炉の炉心が完全に炉心溶融を起こしている。日本の政府関係
者は、2基の原子炉の炉心溶融を「部分的なもの」と説明し、施設の外で測定したという放射線
量も低い値を報告している。しかし、アメリカ国防総省の職員によると、原発から60マイル(96.6
km)も離れた場所の上空を飛行していた軍のヘリコプターから、放射性物質であるセシウム137
とヨウ素121を検出した。
第二次世界大戦の最後の数日に、連続して核爆弾を落とされた恐怖が国民と国とに重くのしか
かっている日本では、政府は国民に対して「これから数ヶ月も放射性物質を輩出し続けることにな
る」という衝撃的な報告は言いにくいだろう。
しかし、現在、日本の技術者には選択肢はほとんどない。ダメージを受けた炉心は、海水などで冷
やし続けなければならず、その間、放射線物質を含む蒸気を大気中へと排出し続けなければなら
ない。これは、1年以上も続くかもしれない。この期間、避難している何万もの人たちは自宅に帰る
ことはできないし、内陸に向かって風が吹けば放射線物質は都市部へと運ばれる。
東北地方太平洋沖地震で電力施設が被害を受けた東京電力が明日(2011年3月14日)6時20分から、少なくとも4月末まで関東で計画停電(輪番停電)を開始する。
計画の発表が停電実施の前日夜の発表で、さらに開始時刻が朝6時20分であることから関東では経済活動や住民の生活に大きな混乱が予想される。
東日本巨大地震 - 計画停電マップ
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3月15~18日の計画停電予定(東京電力の資料より)
<3月15日>
第3グループ 6:20~10:00 の時間帯のうち3時間程度
第4グループ 9:20~13:00 の時間帯のうち3時間程度
第5グループ 12:20~16:00 の時間帯のうち3時間程度
第1グループ 15:20~19:00 の時間帯のうち3時間程度
第2グループ 18:20~22:00 の時間帯のうち3時間程度
<3月16日>
第4グループ 6:20~10:00 の時間帯のうち3時間程度
第5グループ 9:20~13:00 の時間帯のうち3時間程度
第1グループ 12:20~16:00 の時間帯のうち3時間程度
※第4グループ 13:50~17:30 の時間帯のうち3時間程度
第2グループ 15:20~19:00 の時間帯のうち3時間程度
※第5グループ 16:50~20:30 の時間帯のうち3時間程度
第3グループ 18:20~22:00 の時間帯のうち3時間程度
<3月17日>
第5グループ 6:20~10:00 の時間帯のうち3時間程度
第1グループ 9:20~13:00 の時間帯のうち3時間程度
第2グループ 12:20~16:00 の時間帯のうち3時間程度
※第5グループ 13:50~17:30 の時間帯のうち3時間程度
第3グループ 15:20~19:00 の時間帯のうち3時間程度
※第1グループ 16:50~20:30 の時間帯のうち3時間程度
第4グループ 18:20~22:00 の時間帯のうち3時間程度
<3月18日>
第1グループ 6:20~10:00 の時間帯のうち3時間程度
第2グループ 9:20~13:00 の時間帯のうち3時間程度
第3グループ 12:20~16:00 の時間帯のうち3時間程度
※第1グループ 13:50~17:30 の時間帯のうち3時間程度
第4グループ 15:20~19:00 の時間帯のうち3時間程度
※第2グループ 16:50~20:30 の時間帯のうち3時間程度
第5グループ 18:20~22:00 の時間帯のうち3時間程度
※需要が増加し、供給力の不足が懸念される場合は、同日の第1、第2時間帯のグループをそれぞれ13:50~17:30、16:50~20:30の時間帯で追加する場合がある。
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需給逼迫による計画停電の実施と一層の節電のお願いについて
平成23年3月13日
東京電力株式会社
3月11日に発生いたしました三陸沖を震源とする東北地方太平洋沖地震により、福島第一および第二原子力発電所をはじめ発電所および流通設備など当社設備が大きな影響を受けていることから、当社供給区域における電力需給が極めて厳しい状況になっております。
これまで当社は、他の電力会社からの応援融通受電などにより、電力の安定供給確保に全力で取り組んでまいりました。また国からは、国民の皆さまや経済団体に向けて節電の要請をしていただいているところです。
しかしながら、今後予想されます電気の使用量に対し、供給カが大変厳しい状況にあることを踏まえ、予見性ないまま大規模な停電に陥らないよう、明日以降は、計画的に停電をお願いさせていただきます。これまで停電回避に向け、全力で取り組んでまいりましたが、このような事態を招いてしまったことを、お客さまをはじめ広く社会の皆さまに大変ご迷惑とご心配をおかけし、誠に申し訳なく思っておりますが、当社としては、安定供給に向け早急、最大限の対策を講じることで、一日も早い復旧に取り組んでまいります。
○3/14(月)につきまして
計画的な停電が予定される地域と時間帯は、以下(および別紙)の通りとなります。実際の停電時間は、各グループの時間帯のうち3時間程度になる予定です。
大変申し訳ございませんが、停電の対象となるお客さまにつきましては、お知らせしました停電予定時間に備えていただくとともに、そのほかの地域にお住まいのお客さまにつきましても、引き続き、不要な照明や電気機器のご使用を控えて頂きますよう、お願いいたします。
<計画停電の予定地域>
第1グループ 6:20~10:00 の時間帯のうち3時間程度
第2グループ 9:20~13:00 の時間帯のうち3時間程度
第3グループ 12:20~16:00 の時間帯のうち3時間程度
第4グループ 13:50~17:30 の時間帯のうち3時間程度
第5グループ 15:20~19:00 の時間帯のうち3時間程度
第1グループ 16:50~20:30 の時間帯のうち3時間程度
第2グループ 18:20~22:00 の時間帯のうち8時間程度
※グループ毎の具体的な地域については、別紙の通りとなります。
※グループ毎の時間帯は、開始・終了時間が多少前後することがあります。
※なお、当日の需給状況によっては、予めお知らせした時間以外にも停電する場合がございます。
【その他】
・切れた電線には絶対にさわらないでください。
・火災防止のため、自宅を離れる際には、ドライヤーなどの電気機器のスイッチを入れたまま外出しないようお願いします。
・自家発をお持ちのお客さまにつきましては、燃料の確保等をお願いいたします。
く参考>
○3月13日の需給予測
需要想定 3700万kW(18時~19時)
供給力 3700万kW
○3月14日の需給予測
需要規定 4100万kW(18時~19持)
供給力 3100万kW
以上
以下、別紙の「想定される停電エリア」
◇第1グループ
<平成23年3月14日(月) 6:20~10:00 16:50~20:30>
下記、市町村の一部のエリア
【栃木県】さくら市、宇都宮市、益子町、塩谷町、市貝町、真岡市、大田原市、那珂川町、那須鳥山市、那須町、日光市、芳賀町
【群馬県】みどり市、伊勢崎市、吉岡町、玉村町、桐生市?高崎市、高山村、渋川市、榛東村、前橋市、中之条町、東吾妻町、藤岡市
【茨城県】かすみがうら市、つくばみらい市、つぐば市、阿見町、稲敷市、下妻市、河内町、牛久市、境町、茎崎市、結城市、桜川市、取手市、守谷市、常総市、水海道市、筑西市、土浦市、八千代町、板東市、利根町、竜ケ崎市
【埼玉県】さいたま市、ときがわ町、ふじみ野市、横瀬町、皆野町、寄居町、狭山市、坂戸市、三芳町、志木市、所沢市、小鹿野町、小川町、新座市、川越市、秩父市、朝霞市、鶴ヶ島市、東大和市、東秩父村、入間市、飯能市、富士見市、嵐山町、和光市
【千葉県】野田市、流山市、柏市、白井市、松戸市、我孫子市、市川市、浦安市、千葉市、大網白里町、八街市、東金市、山武市、長南町、市原市、長柄町、睦沢町、茂原市、木更津市、白子町、袖ヶ浦市、君津市、富津市、鋸南町、南房総市、鴨川市、館山市、勝浦市、大多喜町、御宿町、いすみ市、船橋市、鎌ヶ谷市、八千代市、四街道市、佐倉市
【東京都】武蔵野市、三鷹市、西東京市、東久留米市、新座市、小平市、東村山市、清瀬市
【神奈川県】逗子市、横須賀市、鎌倉市、藤沢市、茅ヶ崎市、相模原市、座間市、海老名市、綾瀬市、平塚市、寒川町、厚木市
【静岡県】御殿場市、裾野市、小山町
※設備状況により、各グループで停電エリアが変更となることがありますので、ご了承ください。
◇第2グループ
<平成23年3月14日(月) 9:20~13:.00 18:20~22:00>
下記、市町村の一部のエリア
【栃木県】佐野市、小山市、野木町
【群馬県】太田市
【茨城県】古河市
【埼玉県】川口市、さいたま市、蕨市、鳩ヶ谷市、戸田市、越谷市、吉川市、松伏町、三郷市、春日部市、宮代町、杉戸町、川越市、狭山市、鶴ヶ島市、日高市、飯能市、入間市、坂戸市、川島町、毛呂山町、越生町、ときがわ町、騎西町、幸手市、大利根町、白岡町、北本市、蓮田市、伊奈町、鴻巣市、桶川市、上尾市、加須市、久喜市、五霞町、行田市、熊谷市、羽生市、深谷市、所沢市
【千葉県】千葉市花見川区・美浜区・中央区・稲毛区・若葉区、習志野市、八千代市、印西市、我孫子市、白井市、栄町、成田市、神崎町、香取市、多古町、芝山町、佐倉市、市川市、松戸市、船橋市、野田市、流山市
【東京都】東村山市、清瀬市、東大和市、国分寺市、府中市、小金井市、八王子市、国立市、小平市、西東京市、武蔵野市、三鷹市、調布市、立川市、昭島市、武蔵村山市、多摩ニュータウン、町田市、狛江市、多摩市、日野市、稲城市
【神奈川県】横浜市鶴見区・港北区・南区・保土ヶ谷区・戸塚区・神奈川区・瀬谷区、厚木市、海老名市、座間市、伊勢原市、茅ヶ崎市、寒川町、二宮町、平塚市、大磯町、秦野市、中井町、大和市、相模原市、川崎市多摩区・高津区
【山梨県】笛吹市、市川三郷町、甲府市、中央市、鰍沢町、増穂町、韮崎市
【静岡県】熱海市、長泉町、清水町、沼津市、御殿場市、裾野市、三島市
※設備状況により、各グループで停電エリアが変更となることがありますので、ご了承ください。
◇第3グループ
<平成23年3月14日(月)12:20~16:00>
下記、市町村の一部のエリア
【栃木県]宇都宮市、鹿沼市、小山市、栃木市
【群馬県】太田市
【茨城県】水戸市、ひたちなか市、常陸大宮市、常陸太田市、那珂市、土浦市、つくば市、かすみがうら市、牛久市、竜ヶ崎市、稲敷市
【埼玉県】さいたま市、春日部市、朝霞市、和光市、志木市、新座市、富士見市、越谷市、川口市、戸田市、蕨市、幸手市、蓮田市、上尾市、桶川市、深谷市、本庄市、伊勢崎市、熊谷市、行田市
【千葉県】成田市、富里市、佐倉市、八街市
【東京都】八王子市、日野市、東村山市、清瀬市
※設備状況により、各グループで停電エリアが変更となることがありますので、ご了承ください。
◇第4グループ
<平成23年3月14日(月)13:50~17:30>
下記、市町村の一部のエリア
【栃木県】栃木市、佐野市、足利市、館林市、板倉町、明和町
【群馬県】館林市、邑楽町、千代田町、伊勢崎市、桐生市、みどり市、太田市、大泉町
【茨城県】水戸市、那珂市、ひたちなか市、大洗町、城里町、笠間市、桜川市、石岡市、茨城町、小美玉町
【埼玉県】本庄市、熊谷市、長瀞町、皆野町、秩父市、嵐山町、横瀬町、寄居町、深谷市、神川町、小川町、鳩山町、東秩父村、ときがわ町、毛呂山町、越生町、飯能市、入間市、坂戸市、日高市、東松山市、滑川町、吉見町、川越市、鶴ヶ島市、川島町、狭山市、桶川市、富士見市、さいたま市、新座市、朝霞市、和光市、ふじみ野市’.戸田市、蕨市、川口市、上尾市、久喜市、北本市、加須市、鴻巣市、蓮田市、伊奈町、白岡町、幸手市、宮代町、春日部市、杉戸町、松伏町
【千葉県】習志野市、船橋市、千葉市
【東京都】荒川区、立川市、昭島市、国立布、日野市
【神奈川県】川崎市、横浜市
【山梨県】甲府市、甲斐市、中央市、笛吹市、市川三郷町、昭和町、南アルプス市、山梨市、甲州市
※設備状況により、各グループで停電エリアが変更となることがありますので、ご了承ください。
◇第5グループ
<平成23年3月14日(月) 15:20~19:00>
下記、市町村の一部のエリア
【栃木県】宇都宮市、矢板市、さくら市、芳賀町、市貝町、真岡市、益子町
【群馬県】前橋市、高崎市、安中市、富岡市、藤岡市、神流町、神川町、下仁田町、南牧村、臼田町、草津町、中之条町、嬬恋村、長野原町、美九里、玉村町、甘楽町、上野村
【茨減県】石岡市、小見玉市、茨城町、鉾田市、行方市、潮来市、神栖市、鹿嶋市、かすみがうら市、土浦市、稲敷市、牛堀町、佐原市、香取市、波崎町
【埼玉県】川口市、越谷市、三郷市、草加市、八潮市、熊谷市、行田市、鴻巣市、本庄市、上里町、深谷市、美里町、神川町
【千葉県】流山市、野田市、柏市、我孫子市、鎌ヶ谷市、白井市、松戸市、香取市、神埼町、多古町、東庄町、銚子市、旭市
【東京都】町田市
【神奈川県】横浜市、川崎市、相模原市、鎌倉市、横須賀市、三浦市、葉山町、逗子市、大和市
【山梨県】甲州市、山梨市、笛吹市、大月市、都留市、西桂町、富士吉田市、富士河口湖町、鳴沢村、忍野村、山中湖村
【静岡県】富士宮市、富士市、沼津市、函南町、三島市、伊豆の国市、熱海市、伊豆市、伊東市、東伊豆町、西伊豆町、南伊豆町、松崎町、河津街、下田市
※設備状況により、各グループで停電エリアが変更となることがありますので、ご了承ください。
北朝鮮や中国の軍事的脅威をネタに多額の金銭負担や基地建設を日本政府に要求するなど、日本では「ゆすり」にかけては右にでるものはいないと見られているアメリカ政府だが、どうやら同国政府高官の認識は違うようだ。
前沖縄米国総領事のケビン・メア米国務省日本部長が昨年12月に米国務省内で大学生に対して行った講義で「沖縄の人々は日本政府を巧みに操り、ゆすりをかける名人である。」と発言していたことが明らかになり、在日米軍によってさんざん酷い目に合わされている沖縄の人々を憤慨させている。
メア氏講義メモ(日本語訳)全文
私は2009年まで在沖米国総領事だった。日本にある米軍基地の半分は、沖縄にあると言われているが、その統計は米軍のみが使用している基地だ。もし日本の自衛隊と米軍が共同使用している基地を考慮すると、沖縄の基地の割合はかなり低い。議論になっている在沖米軍基地は、もともと田んぼの真ん中にあったが、今は街の中にある。沖縄人が、基地の周囲を都市化し、人口を増やしていったからだ。
在沖米軍基地は地域の安全保障のために存在する日米安保条約下の日本の義務は基地のために土地を提供することだ。安保の下での日米関係は不均衡で、日本にとっては有利だが、米国にとっては損失だ。米軍が攻撃された場合、日本は米国を守る義務はないが、米国は、日本の国民と財産を守らなければならない。
集団的自衛権は、憲法問題ではなく、政策の問題だ。
海兵隊と空軍は、1万8千人ほど沖縄に駐留している。合衆国は二つの理由で沖縄の基地を必要としている。基地が既に沖縄にあるという点と、地理的にも重要な点である。
(東アジアの地図を指し示しながら)在日米軍は、東京に司令部がある。物流中核の位置にあり、危機が発生した場合、補給と軍の調整ができる。米国の基地として最もロシアに近い三沢基地は冷戦時に重要な基地だった。岩国は韓国からたった30分だ。その上で沖縄の地理的状況は、地域の安全保障に重要である。
沖縄はかつて独立した王国で、中国に貢ぎ物を献上していた。とはいえ、中国の一部では決してなかった。米国は1972年まで沖縄を占領していた。
沖縄県民は、米国よりも直接日本に対し怒りを持ち不満を募らせている。民主党政権は沖縄を理解していない。日本政府はコミュニケーションの「パイプ」を沖縄に持っていない。私が沖縄県民にコンタクトを取りたいと依頼したとき、民主党の高官は「ぜひ!ぜひやってください」と言った。まだ自民党の方が、最近の民主党よりも沖縄に通じていて沖縄の懸念について理解していた。
3分の1の人たちが、軍隊がなければより平和になると信じている。そのような人たちと話をするのは不可能だ。
2009年の総選挙は、民主党へ力をもたらした。それは日本政府の初めての政権交代だった。
鳩山氏は左派の政治家だった。民主党政権で、鳩山総理大臣だったのにもかかわらず、日本とアメリカは5月に2+2(ツー・プラス・ツー)合意を成し遂げた。
(メア氏は教室を離れ、同僚2人が日米の経済関係について講義した。その後メア氏が戻って講義を再開し、2人は部屋から出て行った)
米国は、沖縄における軍事的負担を減らすため8千人の海兵隊を普天間からグアムへと移転させる。この計画は米国が、地域での安全保障や抑止力を保つための軍事的なプレゼンスを維持するものになる。ロードマップの下で、日本政府は移転に必要な資金を提供するとしているが、このことは日本側の明白な努力の証しだ。民主党政権は計画の実行を遅らせてきたが、私は現行案を履行してくれるものと確信している。東京は沖縄の県知事に伝える必要あるのだ。「お金が欲しければ、(移設案に同意し)サインしなさい」と。
ほかに海兵隊を配置する場所はない。民主党は本土での代替施設を提案したが、本土には受け入れる場所がないのだ。日本の「和(調和)」を重んずる文化は意見の一致に基づいている。合意形成は日本文化において重要なものだ。日本人はこれを「合意」と呼ぶ一方、それは「ゆすり」を意味し、彼らは「合意」の文化を「ゆすり」の手段に使っている。合意を模索するとみせかけ、できるだけお金を引き出そうとするのだ。沖縄の人々は日本政府を巧みに操り、ゆすりをかける名人である。
沖縄の主要産業は観光業だ。農業もあるが、主要産業は観光業だ。沖縄の人たちはゴーヤーを栽培しているが、他県の栽培量の方が多い。沖縄の人は怠惰すぎて栽培できないからだ。
沖縄は離婚率、出生率(特に非嫡出子)、度数の高い酒を飲む沖縄文化による飲酒運転率が最も高い。
日本に行ったら本音と建前に気を付けるべきだ。本音と建前とは、言葉と本当の考えが違うということだ。私が沖縄にいたころ、「普天間飛行場は特別に危険ではない」と話した。沖縄の人たちは、私の事務所の前で発言に抗議した。沖縄の人たちは普天間飛行場が世界で最も危険な飛行場だと主張するが、彼らはそれが本当のことではないと知っている。福岡空港や大阪伊丹空港だって同じように危険だ。
日本の政治家はいつも本音と建前を使う。沖縄の政治家は東京での交渉で合意しても、沖縄に帰ると合意していないと主張する。日本文化があまりにも本音と建前を重視するので、駐日米国大使や担当者は真実を話すことによって常に批判される。
米軍と自衛隊は思考方法が違う。米軍は起こり得る展開に対し準備して訓練するが、自衛隊は実際の展開を準備せずに訓練する。たいてい夜間に戦闘が起きている現代の戦争では夜間訓練は必要だが、地元の人は米軍の夜間訓練に反対する。夜間訓練は抑止力維持に不可欠だ。
私は、日本国憲法の9条が変わるべきだと思わない。私は、そもそも9条が変えられることを疑問に思っている。もし日本が米軍を必要としないことを理由に改憲したのなら、米国にとってよくないことだ。もし改憲したら、米国は米国の利益のために日本の土地を使用することはできなくなるだろう。日本政府が現在、支払っている高いホストネーションサポート(接受国支援)は米国にとって有益だ。私たち米国は日本に関して非常によい取引を得ている。
沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史
集英社インターナショナル 著者:佐野 眞一 価格:1,995円
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