[米金融危機]ドルがすぐに暴落する可能性は低いサブプライムローン問題が明らかになった昨年から一部に「ドル崩壊」などと言って、今すぐにでもドルが暴落するかのようなことを言っている人がいますが、これまでの国際的な資金の流れを考えるとそれはまずありません。リーマン・ブラザーズといったアメリカの大手投資銀行が破綻したりしているので、すぐにでもドルが暴落するようにも思えるのですが、ことはそう単純にはいかないのです。 ここ数年の国際的な投資は、円キャリートレードと呼ばれる投資手法で行われてきたのですが、サブプライムローン問題が明らかになったことで信用不安が広がり、さすがにこれ以上の投資拡大は困難になっています。そのため、今後はポジションの解消(資産の整理)が行われることになります。 円キャリートレードとは キャリートレードは「金利の安い通貨で資金を調達して、金利の高い通貨で運用することで利鞘を稼ぐ」という意味で、円キャリートレードとは、つまり国際的にみて金利の低い円で資金を調達して、ドルや新興国通貨など金利の高い通貨で運用して利ざやを稼ぐ投資手法のことです。 ようするに、英米の金融業界は長くゼロ金利政策が行われてきた日本で資金を調達し、高く金利が高いユーロやBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)などの新興国に投資すること利鞘を稼いでいたわけですが、資金の流れとしては円からドルに交換しドルから他の通貨に交換するという流れで投資が行われてきたので、資産整理のために円キャリートレードを解消(巻き戻し)する場合は、まず投資先となっていたユーロや新興国通貨をドルに交換しなければなりません。つまり、この過程でドルは買われることになるのです。その結果、先に暴落する通貨はドルではなくユーロや新興国など投資先の通貨ということになります しかも、欧州の金融機関はアメリカ以上にサブプライム関連で損失を出しています。 INSIDER No.440 欧州でサブプライム損失がさらに拡大──米国は病気を自分で治せるのか? いくらドル札刷っても足りない米金融危機 結局通貨の評価は相対的なものなので、いくらFRBがドルを刷ってもドル需要がある限りドルが円以外の通貨に対して暴落することはありません。また、ドルが円に対して暴落する可能性も現在の日米政府間の力関係を考えるとありえないでしょう。是非はともかく、またしてもアメリカは他の国を犠牲にして生き延びるということです。 韓国は長短期外貨供給源が詰まって、計画のとおり資金調達が予測不可能な状況 とりあえず、近場では韓国がやばそうです。
[662] Posted by buzei at 2008/10/05 17:27:45
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